GOGO!行政書士ブログ:13 1 2012

わしの実家は、
祖母の代よりずっと女系家族であり、
婿養子という形で現在に至っている。

わしも妹と二人姉妹であるため、
幼い頃から両親はもちろん、祖母からは特に、
婿養子をとり家を継ぐことを切望されていた。

それに対し、
幼いわしは「うん」と無邪気に答え、
それを見て祖母は、
目を細めながらとても嬉しそうに笑っていた。

わしは祖母の笑顔が大好きだった。

ところが、高校生になったあたりから、
いつしかそれは、
わしの将来に、重く大きくのしかかる
暗い枷のように思われるようになった。

社会人となってからは、歳を重ねるごとに、
わし自身がはっきりと答えを出さねばならない日も、
そう遠くはないと感じるようになっていた。

そんな連日の中で、
わしはある男性と出会い恋に落ち、
そして結婚することになった。

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ただ、その人は長男であった。
愛する人と結婚できることはすごく幸せだったが、
同時に、家を継がなかったことで、
両親そして何より祖母の思いを裏切ったことに対して、
申し訳ないという気持ちでいっぱいだった。

わしは結婚を報告するために
勇気を出し、祖母の部屋へと向かった。

ところが、
たわいのない話ばかりをしてしまい、
なかなか本題を切り出せずにいた。

そんなわしを悟ったのか、祖母が私に、
「いよいよ結婚するのね」
と言った。

わしは、こみ上げてくる涙を必死でこらえながら頷き、
「でも、家を継げなくなって…、本当にごめんなさい」
と言った。

それに対して祖母は、
「何を言うの。こんな嬉しいことはないよ。おめでとう」
と答えた。

あまりに意外な祖母の反応に驚くわしを、
祖母は、満面の笑みで見つめていた。

その笑顔は、
幼い頃からわしが大好きだったあの笑顔だった。

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2012年1月13日 | コメントは受け付けていません。|

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